朝起きたら、緑が見えた。
わたしの部屋には今、観葉植物がいる。
偉大なる先輩がバースデープレゼントに贈ってくれたドラセナ(幸福の木)だ。
植物はわたしの部屋では育たない。
今まで迎えたすべての植物は朽ちていった。
たぶん、手をかけすぎるってのもあるし、わたしが発する悪い波動の影響を受けていたのかもしれない。
母も、祖母も、花を育てる名人なのに、わたしはその才を受け継がなかった。
このドラセナは、まだ迎えたばかりなので元気そのもの、ピンシャンしている。
わたしの部屋は本当に物が少なく、簡素で色味も少ないんだけど、
(好んでそうしている)
緑が1点増えるだけで、朝起きた時の気分が少し違う気がする。
「また、1日を過ごさないといけないのか」っていう変な絶望感が少し和らぐ気がしないでもない。
植物も命だからね、何度も枯らした責任を感じて、
これからは安易に花や植物を買うまいと決めていた。
でも、新しくこの子と一緒に過ごしていくのも悪くないなって思った。
今日は立春。
今日から始まる新しいサイクルを、
この相棒に話しかけながら楽しく過ごしていこうと思った。
明日は今日より、半歩だけ前に進もう!
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