心療内科の話。
初診は約2週間前だった。
初めて足を踏み入れるときは、そりゃぁもう怖かった。
精神科・心療内科っていうところは、自分は関ることがないと思っていたもん。
そういった薬を飲んでいる患者さんも、(看護師なので)今まで多く見てきたけど、「大変そうだな」といろんな意味で思ってた。
まさか自分が・・
わたしはどうなってしまったんだろう。
これからのこと、すべてに自信が持てなくなっていく。
でも、扉の前でウロウロしててもしょうがないし、
「えいやっ!」と足を踏み込む。
クリニックは、看板も大々的にあるわけではなく、
受診する人のプライバシーとか羞恥心に
すごく配慮された造りになっていた。
やば。
受付の女の人が微笑んでくれただけでも涙が出そう。
緊張がほぐれて、へなへなとなりそうだったよ。
先生もどんな風だか、診療がどんな風に進んでいくのかまったく見当もつかない。
今まであったことを話そうにも、経過が長すぎて一つ一つ思い出せないし、言葉が出てこなかったらどうしよう・・と思ってた。
実際は、先生に「どうされましたか?」と話しかけられるとポロポロと言葉が出てきて、
先生が時々確認してくれたり
「それから?」と促してくれたりで、
泣きながらも聞いてほしかったことは伝えられたと思う。
先生から
「では、ご提案なんですけど、
あなたは今は少しお仕事から離れてみたほうがよいと思いますので、
適応障害で1か月の自宅療養という診断書を
書かせてもらおうと思うのですが」
なんと!!!衝撃が走る
こんな自宅から500mの位置に!神様が、いたんですね!!
本当に嬉しかった。
そういう風に診断書が出たらいいなと思っていたけど・・
理解してくれた人がいた。
話を聞いてもらって心を軽くしてもらった上に、公的に休むことが許されるなんて!!
こんな風に始まった自宅療養だったけど、今日再診し、
もう少し自宅療養が必要という診断が出た。
先生と相談しながら退職の方に進んでいこうと思う。
こんなことでもないと、なかなか心療内科なんて行かない。
だけど、仕事をする現代人は常にかかったほうがいいんじゃないかと思うくらい、
みんなに必要な場所だと思う。
嫌な気持ちが晴れなかったり、
何度も悔しい場面がフラッシュバックしたり、
モヤモヤを抱えて眠れない夜を過ごすのなら、
垣根を一歩超えて、お薬に頼る生活もいいと思う。
一生じゃないんだから。
今の弱ってる時期だけなんだから。
そして、病院を選ぶときに、
みんないいお医者さんを探そうとして、たくさん検索するよね?
ある程度、目星をつけたら、
最後はもう運を天に任せるしかない。
先生も看護師さんも、
人間なんだから合う合わないはある。
私はすごくいいクリニックに巡り合ったと思ったけど、
ネットの口コミは、良いこと悪いことが半々くらい。
件数が少なすぎるのか、★の評価はなかった。
あとさ、みんな主観で書いてるからね。
信じすぎもよくないよね。
心療内科、精神科にかかることを恥ずかしく思うのなら、
住所から検索してグーグルマップとかで外観をチェックして、
入りやすそうかどうか考えてみるのもいいと思う。
わたしはそこまでしなかったけど、
控えめな看板にすごくホッとしたのも事実だから。
そして、近くが一番だと思った。
気力体力減退しているときに、
心を病んだ私たちは、なんとか気持ちを奮い起こして受診している。
定期的に通わなくちゃいけなくなったとき、
ちゃんと通える距離なのか?
人気云々に重点を置いて選んで、
遠くのクリニックを選んで、しかも患者さんも多くて、
毎回5時間待ちなんてところに通えますか?
わたしは結構その点を重視した。
そして、みんなに知っていてほしい。
心療内科にかかっていようが、睡眠薬をのんでいようが、
なにもあなたの価値は変わらない!
勇気が出ないあなた、
勇気を出したその先には安らかな日々がきっとあるよ!
一人で立っているんじゃない!
ほんのちょっとだけ、お医者さんとお薬の力を借りて
それで一人前になれるんなら、それでいいじゃない!
昨日より今日、今日より明日、半歩だけ前に進もう!
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