下書きしすぎ

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予定通りにいかない。

定時にあがれない、という日が誰にでもあります。

わたしも、きのう遅出担当の日でした。

遅出は10時~19時の勤務。

通常ならほとんど残業もなくあがれる職場なのですが、きのうは利用者さんのお母さんのお迎えに来る時間が遅くなりました。

19時すぎてもお母さんが来ない。

こちらから送迎する利用者さんであれば、送って行かれるのですが、家族による送迎の場合は待つよりほかありません。

このお母さんは、なかなか時間が守れない(笑)

わが子を送り届けるときも、迎えに来るときも1時間程度は遅れるのが当たり前になっています。

最近は時間内でのお迎えが続いていたそうでわたしも遅出担当の日に残業するということはなかったのですが、きのうは違いました。

ようやく19:10に連絡が入りお母さんの車が到着しました。

ここからが長い。

笑顔もなく「すいませーん、今着きました」とひとこと。

お母さん、時間過ぎてるんだから・・・と思ってしまうけれども

こちらは、施設を利用してもらっている身。

笑顔で「大変でしたね。お母さんお疲れではないですか?」

そこから、水を得た魚のようにマシンガントークを始めるお母さん。

仕事での愚痴をわめき散らします。

お母さん、仕事で大変辛い立場に置かれているようで今後の在職も難しいという瀬戸際に立たされているようです。

それは一大事だ。

全然違う仕事の話を聞くことにも興味を持ってしまい、わたしたちも「それで?それで?」

と聞き入ってしまいました。

今、そのお母さんは外国人労働者を指導する立場にいるとか。

だけど、その指導が終われば、低賃金で雇える自分が指導した外国人の人たちが自分の立場に入り、自分は職を失うかもしれないというのです(;’∀’)

なんという本末転倒な状況!

びっくりして、一緒にどうしたらいいのかを考えてしまったわたしたちスタッフ。

その間、お母さんの話はあっち行きこっち行き・・

お母さんの体調不良の問題や、飲んでいる薬が合わない話。

看護師だから、飲みにくいと評判の鉄剤の話にも食いついてしまい・・

だけど、話していくうちにお母さんの口調も弾んできて表情には笑顔が戻り、「また明日よろしくお願いします!」と元気な声が聞けた。

よかったよかった。

送り出してから室内に戻り時計を見ると

きのうの肌寒い気候の中、わたしたちは半袖でなんと外で30分も話してしまいました。

あらら。

スタッフ間で、苦笑い。

このお母さんは、シングルマザーです。

よく聞く話なんですが、重心など、重い障害をお持ちのお子さんを抱えるご家庭はシングルマザーの家庭が多い。

お父さんは、心が離れていくケースが多いようです。(もちろんご両親が一丸となって頑張っておられる家庭もたくさんあります!)

お母さんはそうはいかない。

わが子だもの。

一人で日常生活が送れなかったらお母さんが手となり足となり支えていくしかない。

だけど、家で子供さんを一人にできないから働きに出られないお母さんや、パートタイムなどしかできないお母さんたちが多い。

お母さんたちを支える社会環境はまだまだ発展途上のようです。

そんな環境で苦しい立場を分かち合える仲間との交流もなかなか難しい。

このお母さんは社交的な感じではないので、どちらかというと交友関係も広くなさそう。

吐き出す場がない。

家と職場との往復の中で自分の時間をもつこともなかなか難しい。

ここにきて、わたしたちスタッフと話して笑顔になって帰ってもらえるだけでもお母さんの生活がリフレッシュできるのなら、それは素晴らしいことだと思いました。

そして何よりお母さんの笑顔を見ることができたわたしたちも本当に嬉しくなりました。

19時にあがったら、これを買って帰って、そのあとこれをして・・・

下書きに縛られ過ぎておもしろくない仕事になっていたのかもしれません。

仕事は定時に終わらせるように動くのが当たり前だけど、仕事の中に喜びや楽しみを見つけられたらそれが残業とも思いませんでした。(まぁたったの1時間程度だけど)

利用者さんとその家族に寄り添うケアができたのかなと思いました。

自分の中で、こんな楽しみをたくさん見つけてもっと仕事に没頭できる自分になりたいなと思います。

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