大腸カメラを受けました。
先月40歳になり、初めて受けた特定検診で、便潜血が引っかかったからです。
2回の便潜血のうち1回だけが陽性で、そしてまだ40歳だから緊急性もないとも思います。
だけどわたしの場合父が大腸がんで50歳で他界しているので、特に勧められたという次第です。
結果はとくに重大な病変も見つからず、小さな憩室が一つと、取る必要のない1mmの良性のポリープが一つ。
なぁ~んだ。
ほっとしながらも、「もっといろいろあれば、ブログのネタにもなるのになぁ。」
でも、なにごともなかったから言える言葉ですね。
健康な身体に感謝しています。
わたしが検査を受けた病院は、自宅から歩いて3分、2軒隣の総合病院です。
大変便利な位置関係。
この病院には今回初めてこんなにお世話になりました。
ですが、わたしが働いていた病院とはまったく違う様子に驚きました。
わたしが働いていた病院も消化器内科が有名で、区内では1番のレベルを自負していました。
長年その病院の消化器で働いていたもので、どうしてもそこには行きたくなくて、
近所の病院で検査を受けました。
今回お世話になった病院は古くて、天井も低く、圧迫感のある病院・・・
そんなイメージです。
大腸カメラの前処置も割とほったらかし。
自立して動ける患者(わたしのこと)だからそのほうがいいのですけどね、こちらとしては。
でも、便の確認もしないで、自己申告なんですよ。
「もう下剤(2Lの水薬)のみました。便もきれいになりました。」と言えば、
「じゃあ検査のための服に着替えて下さい」「点滴もしましょう」
と進んでいきました。
少し不安ながらも、検査自体を理解しているため、とくに何も言いませんでしたが。
点滴を取る前の着替え、これには驚きました。
下着を脱いで、お尻に穴の空いた検査着に着替えるのに、
カーテン1枚隔てた向こう側には若い男性医師がPCを打っていたり、
他の男性患者が待合のため椅子に座っていたり。
いくら何でもそりゃないでしょ。
と言いたくなりました(笑)
ここで検査を受けることに決めたのはわたしなんですからしょうがないと思いました。
システム的には、こんな風にまだまだプライバシーが守られていなかったり、
コンプライアンスどうなってんの?と思うことが多々ありました。
でも、実際には、看護師のみなさんや、担当してくださった先生の人柄、丁寧さ、
血管が出にくいため点滴は4回目でようやく入ったのですが、
そのときの看護師さんたちの必死に謝ってくれる姿、
こんな姿勢を見せてくれると、何ともこころが温かくなりました。
「わたし、看護師が嫌でやめたんだったよね・・あれ?」
変な気分でした。
どこに行ってもどうせ看護師をやるなら一緒でしょ。
そう思って、他の病院を探したりしませんでした。
でも、他の病院では、ぜんぜん違うんです。
システムも違えば、人も違う。
当然ながら、わたしたち患者の受け取り方も違ってくる。
わたしが働いていた病院が最高のシステムだったと言いたいわけではない。
わたしたちが提供していた看護が最低だったと言いたいわけでもない。
人と場所が違えば、全てが違うんです。
わかっていたようで、見ようとしなければ見えない部分。
これがわかるだけで、その人、一人ひとりに感謝をしてハグしたい気分になりました。
実際に、最後まで付き添ってくれた外来のベテラン看護師さんとは
手を振りあい、握手をして別れました。
たった1回の検査でこんなに近く人を感じることができることには驚きでした。
なにもかも違う。
同じような総合病院でさえも、そう感じさせてくれる。
わたしが今度飛び込もうとしている世界、障害児の世界。
何でも知っていこう。
新しい環境に身を任せて、その場で何でも吸収しトライしていこう。
そう思えました。
もし、これを読んでいる人がいたら、
新しいことに、場所に、身をおくことを想像してみて欲しい。
何かを変えたいとおもったのなら、人か場所か、それともその両方か。
その場で生きる辛さを感じているのなら、
まず、部署移動を願い出るだけでも人を変える第一歩となる。
人×場所と考えれば、人の変化がレバレッジとなり、自分をとりまく環境の全てが変わる可能性もある。
なに一つ諦めないでほしい。
新しい自分を恐れないでほしい。
わたしも今から一緒に変わっていきます。
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