今読んでる本は、めちゃくちゃ長編。
先日のブログで、「料理が出てくる本が好き」
って自分で書いたもんだから、また料理繋がりで作家さんを探してみた。
「ランチのアッコちゃん」が好きだったから、
同じ作者の柚木麻子さんの本にしよう。
最近はもっぱらオーディブルで聞いてる。
サブスクだからろくに中身も見ずにダウンロードして聞いてみた。
タイトルは「らんたん」
なんと・・明治時代、虐げられてきた女性の生き方改革をしようとした女性たちの生きざまが書かれている本だった(;゚Д゚)
めっちゃ長い、、しかもこの時代はちょっと苦手意識。
だから最初の方は、もう読むのやめよっかな・・とか思ってたけど、
第2章に入るころから、すっごいハマってきた。
女性はこうあるべき、という時代の偏見に逆らって、
留学したり、学校を創ったり、女性を下に見ている男性たちと戦ったりする女性が何人も出てくる。
こんなしたたかさは憧れる。
少女時代を終えたら、お嫁さんになるための学校に入り、結婚して子供を生むことだけが正当だった日本は、ほんのすぐちょっと前なんだ。
ここ数日、退職の書類も提出し、心がだいぶ身軽になったと感じる。
わたしが生きている時代は、仕事を選ぶのも、辞めるのも自由だ。
その中で自分の給金で身の丈に合った生活をしていれば、誰にも迷惑はかからない。
ただ、自分のこころが、魂が、それを楽しいと思えるかだよね。
その生活に生きがいを見出せるか。
これをするために、わたしは生まれてきたんだと思えるかどうか。
そんなの見つけられる人なんて、ほんの一握りかもしれないけどね。
職場から離れたわたしは、
あるいは、あたらしく出会うものや人によって、そんな生きがいが見つけられるかもしれないって微かな希望もわいてきたところ。
こんな風に思えるのは、まわりのお友達や家族、みんなが支えてくれているから。
だから、回復してきてるんだなって思ってる。
本当にありがとうございます。
感謝でいっぱいです。
ところで、この本の中には、明治時代の有名人がたくさんでてくる。
津田梅子(女子英学塾をひらいた)
新渡戸稲造(農業経済学者、国連事務次長も務めた)
野口英世(医学博士、黄熱病や梅毒を研究)
お札の人ばっかり。
他にもNHKの朝ドラの主役になったような人が山ほど出てくる。
なんで、この時代ばっかりフォーカスされるんだろうね?
一気に西洋に、世界に開いて世界における日本の地位を位置づけたから?
でも、今は、このお札の価値はどん底だよ。
もっていても、どんどん何も買えなくなってく。
最近はさ、都市伝説系YOUTUBEで、どれだけ縄文時代の人々が愛と平和の精神で生きて、どれだけ平和な世の中が続いたかみたいな話をよく目にする。
最古の文明と言われるシュメール文明よりはるか昔、1万7000年前から始まり、少なくとも1万4000年以上も続いたとされる縄文時代。
気が遠くなるほど長い年月だよね。
紀元から現在までの時間が何回分この縄文につまっているか。
この時代の利他、愛の精神を取り戻そう、自然とつながることのできていた日本人に戻ろうみたいこと言ってる人もおおいけど、
じゃあ、お札の顔も、土偶でいいじゃんって思う。
お金を使うときに嫌でも縄文を思う。
そんなお金だったらおもしろいのにな。
本読んでると、こんな変な妄想ばかりが膨らむ。
この本は実話をもとにしたフィクションだそうなので、
どこまでが本当かはわからないけど、
野口英世が、主人公の河合道に告白してフラれるというエピソードがあった。
有名人って、ほんっと大変ね・・
いろんな話をおもしろおかしく取り上げられるんだから。
若いころの失恋っていっても、
「あぁ、そんなこともあったな」って淡い甘い気持ちにひたれるものならいいけどさ。
みんなね、思い出ってやっぱりそれだけじゃないじゃない。
二度と思いだしたくないあの男、、みたいな、そんな思い出、たぶんみんなあるよね。
自分が有名人じゃないだけ、よかったのかもよ。
死んでも忘れることのできないほど、憎たらしいあいつとのエピソードも、
自分たちしか知ることのない話。
文章にされて後世にまで残るはずのない話。
しかもその憎い相手に二度と会うこともないのなら、
自分の中だけで決着をつけたらいい話。
こんな風に考えられるようになったのも、モラハラを受けたあとの日にち薬が効いてきたのと、励ましてくれる人たちのおかげ。
わたしの記事を読むのを楽しみにしてくれる人もいる。
そんな人たちに、わたしは元気になってきたことを伝えたい。
大好きな本を読んで、こんなにいろんな考えができるようになったよ(妄想癖なだけだけど)って伝えたい。
なので、また、おもしろくてお勧めしたい本があったら載せていきたいと思います。
柚木麻子さんは女性の描写がすごくおもしろい。
きれいな女性も、そうでない女性も、端的に見た目の事実を書く。
そんな感じ。
言葉に、それ以外の他意はなく、だから、ぜんぜん嫌味に感じない。
とても、すがすがしく読みやすい。
大好きな作家さんです。
気になった方はぜひ、お手に取ってみてくださいね。
明日は今日より、半歩だけ前に進もう!
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