散歩

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早朝、散歩に出かけた。

自宅は丘の上にあって、10分くらい坂道を降りていくと小さな港がある。

海峡を行き来する船の汽笛や、ヨットハーバーのカモメを眺めたりした。

目的も何もないから、ただ、立ってた。

適当なベンチも何もなかった。

あぁ~寒い。

こんな寒くなってきたのに、

朝っぱらからよけいに寒いとこにきちゃったよ。

なんもないなぁ~この町。

わたしの地元。

海と山しかないよ。

まだ、空気は、ほのぐらい。

だんだん向こう側の空の灰色が淡くなってきて、

薄紫になってからオレンジ色が混じってきた。

しばらく、空の色の変化と向き合う。

一日が始まったな。


今、わたしは適応障害で自宅療養中。

最近は眠れないもんだから、夜型になっていって、起きるのは昼過ぎ、夕方近く。

友達から、「ちゃんとお日様をみることができているかな?」

と心配の連絡をもらって、

「今のわたし、夜しか活動していない

世界の裏側でしか生きていない」

って気づいた。

毎日、体がどんどん動かなくなっていっているのを実感して、

それが怖かった。

このまま、すべてお金が尽きるまでこの部屋に閉じこもっていたら

「どのくらいの期間でわたし消滅するだろう」

とか真剣に計算したり、意味のないことばっかりしてすごしてた。

そんな時でも、みんなから、励ましの言葉や、応援メッセージをもらうと

エネルギーが満ちていった。

だから、「外にでよう」

決心しては

「今日もダメだった・・」

を繰り返してようやく5日目くらいの朝、玄関を開けて外に出ることができた。

(前夜のお酒を絶つことがポイントだった笑)


そろそろ帰るか。

違う道を戻る途中、開店準備のパン屋さんのまわりの、

何とも言えないフワフワのいい香りエリアで

立ち止まって何回か深呼吸した。

あぁ~これは恐悦至極に存じます・・・(≧◇≦)

歩き続ける。

工務店のガラスのウィンドウにうつる自分の猫背にドン引き。

不幸の甲羅をおんぶしてるみたいな、イケてない間抜けな姿。

こ、これは・・やばすぎる

はずかしい

なんでもがどうでもいいやって思っていたけど、でも、恥じらいを感じるって、

まだ「どうにかしたい、どうにかなりたい!」

って気持ちが残ってるってことだよね。


とりあえず、背骨立てよう

斜め上見て、腰から背骨を一個ずつ積み上げる感覚で。

からだの真ん中から

うっぎゃぁぁぁぁぁーーー!骨骨の悲鳴聞こえる感じだったけど、

「今日からココが定位置です!」て背骨一個一個に伝えていこう。

たぶんすぐ忘れて、背骨みんなで丸くなって猫背に戻っちゃうと思うけど。


交番の前に立っているお巡りさんが「おはようございます」って挨拶してくれた。

坂道を走ってじゃれ合いながら登校している小学生たちもみんな「おはようございます」

って声かけてくれた。

「あっおはようございます」ってもごもご答えた。

最近声出してなかったから咄嗟に出ないな笑


1km四方を行き来するだけで、1時間もかかってしまった。

ただ、歩くだけなんだけど、

なんとなく、わたしの中身少し戻ってきたかな

って感じた。

特別感ゼロだけど、

見たこと起こったことをひとつひとつ言葉にすると、

あぁ、たったこの1時間の中で、山ほどいろんなこと経験してるんだなって思った。

スピ系の発信者の人たちみたいにすごいこと言えないけどね。

生きてるって、

自分で歩けるって、

声が出せるって、

目が見えるって、

本当にすごいことだよ。素晴らしいことだよ。

神様、ありがとうございます。

この世界があって、ここで生きていられることに感謝しています。

今日より明日は、半歩だけ前に進もう!

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