百年の孤独 

今日の本

百年の孤独

焼酎?

いや、去年すごく話題になった本のこと。

ネトフリで映像化もされた。

58年前に発売されている。

去年日本で文庫版が出てから日本では異例のミラクルヒット。

(世界的には、46の言語に翻訳され、5000万部発行されているベストセラー。)

それは、

『百年の孤独が文庫化されたら世界が終わる』ってジンクスがあったから。

なにそれ

何でそうなるの?

何が書いてあるの?

世界終末の秘密?

2025年問題につながるナニカ、、、?

興味津々で読み始めた。

先に読み終わっていた知人は

『とにかく読みにくくて進まない。

同じ名前が山ほど出てきて誰が誰かわからない』って言ってた。

わたしにはその感想の意味がわからない。

余計に興味が深々となる。

やっと手元に来た『百年の孤独』をさっそく読み始める。

分厚い文庫本だ。

中身も字がびっしりスキマなく詰まってる。

本嫌いの人が1番嫌いで、本好きの人が大好物とするタイプの本だと思う。

最初の100ページで知人の言わんとすることがわかった。

子、孫、曾孫、玄孫、子子孫孫みんな同じ名前。

だから、「この人、何代目だっけ?」ってわけわかんなくなる。

私たち日本人はこんな文化はないけど、海外には父の名前を息子が受け継いだりするよね。

100年間こうして名前と血を繋いできた一族の、始まりと栄枯盛衰。

そして最後の時を迎えるまでが滔々と語られる。

3人称で、100年を一気に語るからスピーディでとにかくあっさり。

彼を愛している情熱も、息子が撃たれて死んだ悲しみも、サラサラと流れていく。

それが心地いいと言えなくもない。

あまりにも残虐な殺され方をされても、コンビニに買い物に行きましたくらいの温度のイベントに感じる。

(面白エッセンスも散りばめられていて、この書き方『マジックリアリズム』というらしい)

だから最後には、「これはすべて誰かの見た夢か幻だったのかな、、」

なんて思ってしまった。

平家物語を何となく連想させる。

不思議な面白さと読了の達成感は存分に味わえた。

この物語は、世紀の最高傑作。

それはそれとして、、

人から見れば、わたしの最上の幸せも、身を切るほどの悲しみも一言で形容できるんだ。

『あのこ、仕事やめたんだって』

『あのこ、彼氏と別れたんだって』

わたしの人生を、百年の孤独の著者ガルシア・マルケスが書いたなら、

こんなものかもしれない。

自分の気持ちは自分でしか味わえない。

どんなに詳しく説明しても、わたしのこの気持ちを理解できる人なんて世の中にいない。

わたしがわたしの最高の理解者でいつづけるんだ。

最期のそのときまで。

明日は今日より、半歩だけ前に進もう!

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