新しい職場候補に見学にいくことになりました。
その職場は、わたしの自宅から車で10分ほどの、グループホームです。
わたしは、昨年看護師を退職したあと、バイトの賃金と失業保険と貯蓄で1年間ふらふらと生きてきました。
実は、好き勝手なことをしている間、夢が見つかりました。
障害のある方々の描いた絵に感動して、こんな絵に携わる活動がしたいと思ったのです。
こんな就労支援施設で働くのも良いし、障害のある方々の描いた絵というコンセプトのギャラリーがもしあれば、そこでぜひとも働きたいと思いました。
実際に、絵を書く就労施設を自分で訪ね歩いたり、その施設の方々に自分の働き方、生き方について相談したりしました。
以前紹介していただいたところがあったにはあったのですが、絵をかく就労施設というしばりで探していたから遠い場所しか見つからなかったため、引っ越しもしなければいけない距離でした。でも実際に働くにしても、賃金は低いし、これで生きていけるのか・・・実際には、ここで働くという決心がつきませんでした。
そんな中、いつも相談にのってくださる、障害者の制作したグッズの販売をしている方(元看護師)から、新しい施設を紹介されました。
それがわたしの自宅から車で10分ほどの、グループホームでした。
医療ケア児のホームで看護師としての採用だそうです。
わたしは、ずっと子供が欲しいとおもっていましたが、年齢からすると高齢初産婦となることから、障害児をみるのがこわいという思いがありました。
将来の自分を見るようで。
でも、そんな自分が障害のある方のアートに感動し、そこに携わる仕事に尽きたいと考えた自分に疑問をもちました。
すごく矛盾している。
そもそも、子供もいないし、相手とだって別れてしまって今はシングル。
怖がる必要もないし、怖がる意味もない、しかも、そんな夢を持ったのであれば、障害って何?それを知る必要がある。
とにかくわたしは知らなすぎる。怖がり過ぎる。
看護師が嫌だって言って仕事を辞めた。
二度と看護師には戻らないぞって決めて、そこに執着した。
誰も聞きたくないような、甘ちゃんの戯言でした。
いつも自分がかわいそうで、極端なところに自分を置きたがる。
わたしが働いていた職場が看護師の全てではない。
なぜか、今回、このお話をいただいて、看護師に戻っていいのかもしれない、、という気持ちが少しずつ大きくなってきました。
それは、どんどんと現れる新しい扉を開けていったからかもしれないし、この1年間、看護師から離れて自分の心のケアができたからかもしれない。
どちらにしろ、新しい経験を積んだからだと思います。
休むのも経験。
全然違うことに挑戦するのも経験。
そうすることで、「こうでないといけない」という小さな箱の中に自分自身が収まりきらなくなったんですかね。
そう思ったとき、なんだか自分が少し好きになりました。
もし、これを読んでいる方がいたら。
看護師からの転職に悩んでいる方がいたら。
何をしたいかわからない方がいたら。
しばらく何もしなくても良いと思います。
事実、失業保険や多少の貯蓄でなんとか生きていけるものです。
そしてその間、ゆっくりぼーっとしてほしい。
癒してほしい。
そんな時に、なにを感じるのか、自分の気持ちと向き合ってほしい。
楽しくない、やりたくない仕事を離れる勇気を持てた自分をほめてあげてほしい。
そのあと、なにかにわくわくする瞬間がきっとあらわれます。
そこから、そのわくわくと生きていく決心がつけば、そこから考え始めればよいのです。
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