高くついた話

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ここ二日間、寝て過ごした。

前の職場の後輩と飲みにいった次の日から、二日間。

二日酔いになったわけじゃないんだけど、

なんかむなしくなって、そのまま寝込んだ。

仕事の愚痴、不平、不満を聞くってのは、それはそれはエネルギーの吸い取られることだ。

特に、わたしは今、自宅療養中でHPがほとんどない。

残機ゼロで、本体もうっすら透け始めている。

吹けば飛ぶような状態だもん。

寝坊して1時間遅れてきた彼女は、豪快に飲み食いし、

『二軒目いきますよね!?』と言った。

う・・うん

正直、きびしい。

財布も、こころもすり減って、

それでも2軒目いくってのは、無事に歩いて帰れるかさえ危ぶまれる苦行に感じられる。

でも、誘われたことがやっぱり嬉しい。

人と話すことに飢えていたんだと思う。

それに、前の職場で今でもわたしに連絡をとってくれる後輩はこの子だけだ。

今日だけだし、今夜は楽しもう!

と心を入れ替えた。

後輩が選んだ店は、わたしが昔よく行っていたバーだった。

わたし、この店好きじゃないんだけどな。

高いし、マスターもすごくいつも偉そう。

「ここ、行ってみたかったんですよ~」

と笑顔で言って、後輩は笑顔でもう歩き出してた。

はぁ~気が重いよ。

そのバーではカウンターに座った。

わたしはハイボール。

乾杯して、一息ついて隣を見ると、寝息を立てて、後輩は寝ていた!!

えぇっ!!

あんたが来たかったバーだよ!?

楽しく飲んで食べてたくさんおしゃべりしようよ!

どうしちゃったのよ~!!

そもそも、寝坊して遅刻してきたのに、

夜10時でなんで寝る!?

めっちゃ寝て来とるやん!!

・・・・・

ショックなような、むなしいような、ばかばかしいような、

いたたまれない気持ちで胸がいっぱいになる。

マスターから、そろそろ閉店って言われて、不完全燃焼なっ感じでお会計する。

今日のわたしの経済状況で一万円越えは辛いな。

・・・断ればよかった。

そうだよ、

断ればよかったんだよ。

引きこもりのわたしが、二軒も行ったらしんどい。

夜のネガティブエネルギーにさらされて

こころがすさんでダークサイドに引っ張られていっちゃう。

後輩が悪いんじゃない。

二軒目に誘われた時、一瞬モヤっとした。

その感覚にちゃんと従えばよかったんだ。

選んだお店も、わたしの嫌いなお店。

こんなに、「今日は帰った方がいい」

っていう条件が揃っていたのに、自分の内側の声をきかなかったわたしの失敗。

断る勇気を持たなかったわたしの失態。

一万円程度でここに気づいた自分を褒めてやってもいいって思ったぐらい。

ふと自分も同じことしてるのかな~と考える。

最近、スピリチュアルとか自己啓発の本や動画ばかりみているからかな。

「自分がやったことが自分に返ってくる」っていうじゃない?

わたしも、相手の迷惑考えずに、自分のやりたいように飲み食いして満足したりしたことあったっけ。

あぁ、あった。

思い当って、ギューって胸が締め付けられるような感覚になる。

実家だ。

わたしのお母さん。

実家には母が一人で住んでいる。

同じ区内だから近いし、母娘関係も良好なので、よく帰っている。

こんな状況になってしまった娘を心配してくれている。

母は、シングルマザーで一人でわたしを育ててくれた。

優しくて、美人で、働き者。

薄給ながら、自分の使うお金を極限まで制限して、

わたしを不自由のないように育ててくれた。

だから、わたしは自分で稼ぐようになるまで

「お金がないから」という理由で何かを諦めたことがなかった。

身内自慢で申し訳ないけど、小さなころからすごい人だなって思ってる。

今でも、心の支えになってくれている。

わたしは、こうして今、メンタルの不調を理由に、ご飯を作る気がしなくて母の手料理を食べに実家に帰ることもある。

実家なんだからと、のびのび寛ぎ、たらふく食べる。

買い物するお金がないから、この機会に1日分食べて帰ろう、なんて思うこともある。

とにかくたくさん食べる。

母は、どう思っているんだろう。

娘が、食べられなくて激細りするよりはよっぽどいいだろうけど、

たぶん、今週の分、来週の分、とか計画してまとめて買い物して、食べる予定も決めているはずだ。

それを、不定期に帰ってきた娘が、怪獣のように食べ散らかしていく。

「なんでも好きなだけ食べていいよ」っていつも言ってくれるけど、

母が「明日たべよう」と思っていたものまでたぶん食べつくしてる。

たぶん母は「私の分なくなっちゃった」って思うこともあったと思う。

一生懸命切り詰めて、計画たてて買い物も料理もしている母になんてことをしてきたんだ・・と

思いついて恥ずかしくなって、悲しくなって、本当にごめんなさいって思った。

おんなじことしてるやん

わたしも後輩とおんなじようなことしてた。

相手の気持ちとか考えてなかったな。

今、わたし、大変なの、辛いの!

わたしが一番悲しいの、かわいそうなの!

って自分で、自分をより悪いほうに分類してしまってるのかも。

かわいそうなわたしだから、今日はたくさん楽させてね、って。

自分がそう思うからかわいそうな自分を演じているのであって、

「こんなことくらい、なんてことないよ」って笑って過ごしていればよかったんだよたぶん。

きゃー!

急に我に返って、今までのこと、全部取り消したくなった!

恥ずかしいし、情けないし、なにやってんだよこの年になって・・

って思う。

お母さん、本当にごめんなさい。

心配かけたうえに、迷惑この上ない娘で。。

まぁでも、すぎたことはしょうがない。

いまから母上には何かご恩返しをしていこう。

きっとここがわたしの人世曲線の一番最低のポイント

今からこの曲線はゆっくりとあがっていく。

(と信じるしかない)

今、ここに気づけてよかったんだ。

自分の気持ちに正直に、嫌なことはきちんと断る。

そして、わたしと一緒にいてくれる人の気持ちや行為に目を向けて、

きちんと感謝の気持ちをもって向き合う。

こうして、いろんなことに正直なこころで向かい合って生きていったら、

きっとまた光のあたる場所にいける。

今日より明日は、半歩だけ前に進もう!

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