看護師を辞めた理由❷

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18年間続けた看護師を誰にも相談することなく退職して早1年。

そろそろ失業保険も切れるし、次の職を探さないといけない時期に来ている。

周りやハローワークからはどうしたって看護師の免許、知識、スキルを活かした場所を紹介される。

これは40歳独身というわたしの最大の武器。

最後の砦だと思っている。

でも、どうしても看護師に戻りたいなんて思えない。

看護師を辞めた自分を誇りにさえ思っている。

なぜ看護師がいやなのか、

1つ前のブログにも書いたが、まだまだありそうなので考えてみる。

そういえば、自分に限界を感じてもいた。

わたしは一般病棟で勤務していた。

日勤、夜勤の二交代制。休みの日は月12日程度あった。

休み希望は前の月の20日までに申し出れば、3日分取れた。

なんと良心的な職場だろうと今にしてみれば思う(ところもある)

だけど、夜勤を続ける体力や、自分のスペックが落ちていることに焦りを感じていた。

「自分のスペック」って、言葉にするとなんとも無機質。

でも少し掘り下げてみる。

看護師って、一瞬の判断を求められることって本当に多い。

その判断が鈍ってきたり、やろうと思っていたことを忘れてしまったり、

うまく言葉がつたわらない場面が増えてきたり。

新しい知識がなかなか身につかないことも焦りの一つだった。

30歳前後は、ものすごく仕事にも自分にも自信があり、生活に潤いと張りがあった。

それがどんどん萎びていく。

自分に自信があった分、それは辛かった。

看護師の仕事を、「これで負けたくない!」と頑張る気持ちも持ち合わせていなかった。

どんどん抜かされていくのは当たり前で、それでいいや、と自分を諦めた。

先輩・後輩関係も良かったから、周りには助けてくれるスタッフもたくさんいた。

こんな調子で2年ほど過ぎた時、完全に看護師という仕事に魅力を感じていない自分に気づいた。

あぁ、そうだな。

やっぱり、これが1番の理由かもしれない。

自分では対処できないと思うことが増えてきちゃって、それを補おうと頑張るほどこの仕事が好きでもない。

一旦辞める選択肢が見えたら、本当にそれしか考えられなくなった。

辞めるという行動、でもそれはわたしが考えて実行してきた中で最も勇気ある行動。

後悔はしていないんだ。

この1年間で、たくさんの人と出会い、学んできた。

18年間の貯金があったから、1年間楽しく暮らせた。

看護師だった自分をほめてあげたい。好きになってあげたい。

もうそろそろ、頑なに看護師を拒否する気持ちを捨てて、今のわたしでも看護師として働ける場所を探しても良い時期なのかもしれない。

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