今日、社長とお会いしました。
4月から働くことになった医療型特定短期入所施設の社長。
関東からお越しだというので、ご挨拶させていただきました。
すごく貫禄のある、威厳のある方でした。
わたしのことは、理事長や他のスタッフから聞いていたようで「会いたかったんですよ~」と大きな声で話しかけてくれてなごませてくれました。
社長は「どんどん好きなように思うようにやっていっていいから」というモットーだと始めに聞かされていました。
本当に「あなたの思う通りに頑張っていったらいいから。何でもみんなに相談して進めていって」と言ってくれました。
大きくて、圧力のあるタイプに見えるのだけど、一本鎗が通っていて心の温かい、仕事が大好き!というのが伝わってくるような方でした。
一瞬で尊敬できる人だと思えました。
わたしがここで働くうえで少し不安に思っていることがありました。
初めて病院以外で働くわたし。
医師のいない場所で働いたことがないんです。しかも、施設ではあるけれど、立ち上げたばかりでまだノウハウの浅いところ。
しかも呼吸器や酸素の子はいる。
訴訟の起きるような事態になったらどうしたら?自分の身は守れるのか?
この場所で働くことに夢を預けようと思ったけれど、看護師としての危険信号みたいなものもありました。
それを質問するのは、なんとなく場の空気が変になりそうで嫌な気もしました。
とても大切な事なんですけれどね。
そしたら急に社長が「何かあっても責任は全て僕がとるから。のびのびと働いて!何も心配いらないから」
と急に言われました。
へ?とポカーンとなるわたし。
口に出してはいないのに、急に答えをもらった気がしました。
「何かを恐れて思い切りよく働けない人がいるのが、僕はいやなんですよ」
びっくり。こんなに社員のことを思っている人がいるのね。
しかも、本気だというのが伝わってくる。熱意が言葉にこもっているのを感じられる。
ここに来られて本当に幸せだと感じました。
会話が進むうちに、わたしは「障害者アートのギャラリーを開く」のが夢だということもお話ししました。
スタッフの一人に、障害児の残された機能を活かしてアート制作をしたいという夢をもたれているかたがいます。わたしと同じようにアートを基盤に考えていて、一緒になにかできそうという気持ちになっていました。
そのことも社長が、「アート制作、どんどんしてみたらいい。2階の空きスペース、ギャラリーにしていいよ」と言ってくれました。
え?今なんと?突拍子もない夢だと今まで思い続けて人に伝えることですら恥ずかしく、40代にもなって叶えられない夢を抱えていることがなんとなく悲しく感じることさえありました。
それを社長はあっさりと叶えてくださるというのです。
感動して、また涙が溢れそうになりました。
ここのために一生懸命働こうと思えました。
看護師として働くうえで、こんな素直な気持ちになれたのは初めてでした。
ここのみんなのために、ここの利用者さんのために、障害を持って苦しんでいるまだわたしたちの知らない人たちのために、今ここから変わっていけば、光を見させてあげられると思いました。誰にでもできることが必ずあるし、その人たちができることをみつけられるように、わたしにできることも必ずあると思いました。
40年間惰性で生きてきた自堕落なわたしですが、変わります。
必ず、ここでみんなが笑顔になるような活動につなげてみせます。
自分を律してがんばります。
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