退職

年末で退職することが決まった。

新しい気持ちで新年を迎えることができそう。

残った荷物やら、書類やらのゴタゴタはまだ残ってるけど、ひとまず安心できた。

ずっと、今まで、心にモヤモヤとした思いがあった。

退職はできるけど、わたしがこんな風になってしまった原因のモラハラ施設長は、自分が原因だとも思わずに、過ごしている。

悔しい。

悲しい。

わたしが仕事ができないから、それで悩んで追い詰められてかわいそうとでも思っているに違いない。

わたし、自分が仕事ができないとは思っていない。

むしろ、わたししかできない仕事が山ほどあった。

小さな施設だからね、看護業務以外にも雑用たくさんこなしてきた。

だから、そんな風に誤解されたままでここを去るのも、はがいったらしい。

施設長に直接言えるんならこんな状況に追いやられてはいない。

施設長の上の役職の人に一言伝えて去りたかった。

誰かにわかってほしかった。

でも、こんなことして何になるんだろうっていう思いもあった。

ここを去ることができるだけで万々歳じゃないかって気もする。

上役の人にわざわざ会って伝えることのほうがしんどい気もする。

HPゼロになっちゃうかも。

今日、姉のような存在のお友達に電話で相談した。

職業も看護師で、とても頼りがいがあって、いつも包み込んでくれるような

優しさをもっている人。

彼女から言われたことで、ハッと目が覚めた。

施設長からのモラハラを訴え出ることで、それを伝えることで、またずっと悩んでしまう。

言わなければ良かったのではないかとずっと気をもんでしまう。

執着してしまう。

心がそこに閉じ込められてしまう。

言ったあとに悩んで時間を使うことの方がもったいない。

今は、自分を解放して、癒してあげることが一番。

誤解されたままはくやしいけど、

何を言っても理解し合えない人なのだから、どうせ無駄だ。

本当にその通りだなって。

心のモヤモヤがすぅ～って霧になって溶けてなくなっていく気がした。

軽くなって、ふわって浮かび上がりそうな気さえする。

話すまでには、かなり勇気が必要だった。

今、わたしは仕事のことを話そうとすると、ものすごくエネルギーを使う。

しかも、内容が内容だけに、話す相手にも嫌な気持ちを与えかねない。

うまく説明できるかどうかも怪しい。

だけど、とりとめのない私の話を、彼女は辛抱強く聞いて、励ましてくれた。

そして、こんなことも言ってくれた。

『スピリチュアルとか自己啓発とかいうのには

「悪口いっちゃいけない」とかいろいろ書かれているけど、

わたしには何を言ってもいいんだよ。

むかつくって話を思いっきりしてくれてもいいし、

そう思ってるのが正直な自分なんだから、そう言っていいんだよ。

考えないようにしようなんて思わなくてもいいし、気になるならずっと考えてればいいのよ。

考えるのにどうせいつか飽きるから』

そのお友達は、神か仏かってくらいの真言を与えてくれた。

そう、あんな人のこと、ほっとけばいいんだ。

あの人のために使う時間なんてわたしにはない。

自分のために、これを読んでくれる人のために、

ここに文章を書くんだ。

ありがとう、本当にありがとうございました。

自分が何がしたいか、見えなくなってた。

他の人に、自分の気持ちを左右されるような暇はないんだった。

そのことを思い出させてもらえた。

感謝しかない。

こんなにわたしに心を傾けてもらって。

優しい言葉を、自分を見直すための言葉をかけてもらって。

夜はまた、言いようのない不安が襲ってくるかもしれない。

呼吸も浅くなって、何個も何個も同時進行にいろんな考えが浮かんで涙が出るかもしれない。

そしたら、ずっと考えてればいいんだ。

一つ一つ、考えて答えだして、頭を疲れ果てさせて、そうして休もう。

朝になって、日の光が当たれば、わたしの世界は動き出す。

わたしの正しい思考で時計を進められる。

こんな風に心からわたしを心配してくれる人がいること。

わたしに正しい考え方を示してくれる人がいることは、わたしの財産だ。

わたしが、今まで生きてきた中で、たくさんの失敗と経験をつんで得てきたご縁だ。

うまく言えないけど、こんな素晴らしいご縁に恵まれているから、だから今までのわたしの生き方は、間違っていなかったんだ。

これだけは信じられる。

明日は今日より、半歩だけ前に進もう！