今日の本④

今日の本

同年代の友人が、自分の「好きな女性ジャーナリスト」を教えてくれた。

有本香さんという人。

わたしは、恥ずかしながら初めて知った。

検索して、写真を見てみると、「え?50代?」と疑ってしまうほど、若々しくお美しい。

どんなこと書いてるの?と友人に聞くと、著作を教えてくれた。

有本香さんの本のタイトルには、わたしではとても理解できないと思うような時代背景を感じさせるような物が多い。

ニュースをまともに見ないわたしには、表題からして検索しながら進めないといけない。

だから、百田尚樹さんとの共著を選んでみた。

百田尚樹さんは、とても好きだ。

「海賊と呼ばれた男」を持っている。

百田さんの文章は読みやすいし、おもしろいし、泣けると思う。

この2人の共著が「日本国紀」の天皇論 という本だ。

これなら読んでみたい。

しかし「日本国紀」の天皇論 これも、どえらいタイトルだけど・・

でも、面白かった!本当に。

思いのほか読みやすくてスラスラと一気に読んだ。

自分でもびっくりなんだけど、思わず泣けてきたりもした。

日本って特別な国なんだな。

今が平和な時代だから、、っていうことではなくて、本当に日本に生まれてよかったと思った。

終戦のときのことも、細かく書かれていて、若い世代は避けがちな話題だけども、先人たちが日本を思って判断してくれたからわたしたちの命は生まれてきてくれたんだなって。

本当にありがたいことだと思って、涙が出て感謝の気持ちになった。

日本という国に生まれて、当たり前にこの国で生活しているから、日本とは?とまともに考えたことがない。

万世一系の意味がわからないし、天皇陛下が戦後どういうお立場におかれたのかも教科書の一文でしか知らない。

背景を読み取ろうと思ったこともない。

テストに出る単語しか覚えたことがない。

これがどういうことか?

日本を忘れていくということなのかもしれない。

わたしたちの民族のルーツはやはり、日本という国に生まれて日本民族の血を受け継いでいるという意志にある。

政治を批判して、右だの左だの、文字通りいろんな意見に右往左往して、流されて人の意見につく。

真実を知りもしないで、「それってなんかちがくない?」って人もいると思う。

でも、それって、ただ言ってみたい、批判してみたい、わたしは考えてますよって思われたいだけなんじゃないの?

わたしは思想なんてないから、有本さん、百田さんの意見も、対立する派閥の意見も、どちらがいいと思うってことはない。

だけど、この本を読む限り、テレビで討論している人たち、一見わたしたちが知らない難しい言葉で言い争っている物知りなおじさんおばさんたちも、どうやら憲法や法律の言葉の意味を曲解しているらしいんだ。

全員が全員じゃないと思うんだけど。

批判をしているひとたちって、「革新派」っていうか、悪い慣習を打ち砕いて新しくてよいものを取り入れようとしている人たちに思えるんだけど、

見ているわたしたちは、それが何なのかすらわからない。

ニュースばかり見ていたら、古いものを守ろうとしている人たちにどうしても分が悪いように思えてきたりもする。

だから、知らなくてはいけないんだと思った。

一つの側面だけみて、人の言葉をインプットするんじゃなくて、

自分で調べて自分で言葉を紐解いて理解して、

そこから「わたしはどう思うか」ってことなんだよ。

知らない、だからわからない、どうでもいい。

じゃなくて、

知らない、だから、ちょっと待って調べてみる、って気持ちになった本だった。

使われている言葉は難しいんだけど、もっと知りたいから、きちんと調べて次に進もうって思わせてくれる本だった。

シリーズになってるみたいだから、もう少し読んでみようと思った。

以前から有本香さんのことが好きだという友人はわたしと同年代で小さな子供も2人いるのに、こんなに日本のことを考えていたことにびっくり。

いや、子供の世代のことを思っていたってことかな。

もともと、言葉が社会的で物知りだなぁって尊敬していたけども、友人のことも改めてすごい人だと感じた。

素敵な本を教えてくれてありがとう。

明日は今日より、半歩だけ前に進もう!

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