今朝も7:00発で散歩に出かける。
玄関先から見下ろすと最寄りの駅のホームが見える。
始発駅だから到着列車のない今現在は発車を待っている人だけのはず。
それでも50人くらいの人が見えた。
小さな街に、朝からこんなに出勤する人がいるのか・・・
姿かたちもはっきりとは見えないけど、確かに存在するその全く知らない人たちのことを思う。
めちゃくちゃ嫌な気持ちで電車に乗る人もいるだろうなぁ。
会議の資料とか間に合ってなくてすごく焦ってる人とかもいたりして。
いろんな人生がある。
近くにいるのに、全く知らずに干渉せずに生きていくんだから、おもしろい。
今日は、まったく違う道を通ってみようと思っていた。
隣の大きなマンションの横にある、人が一人通れるか通れないかという幅の通路を歩いて登っていく。
そのマンションの住人も通らないような草の生えた通路を登っていくと、開けた場所にある月極駐車場に出た。
わたしのベランダから見える景色と同じようで違う角度からの海を眺めることができた。
大きな外国籍のタンカーが横切っていく。
こんな場所があるなんて、5年住んでいるのに知らなかった。
ベランダからいつも海を眺めているのに、少し方向が変わるだけでとても新鮮。
これは・・なんか、嬉しい。楽しい。
ただちょっと違う景色をみつけただけなのに、なんだかジワジワとその嬉しさが膨らんでくる!
「初めて」を今朝だけで何個体験しただろう。
初めて、朝からこんなに出勤している人がいることを知り、その人たちの人生を思い、
初めての道を歩いてみつけた初めての場所。
ちょっとずつ自分のテリトリーが広がっていく感覚。
それが言いようのない高揚した気分にかわっていく。
帰りはまた少し違う道を歩いた。
枯れた背の高いススキが強風に煽られて右往左往していた。
ススキは秋だよね・・
てことは、半年前に花穂をつけたはず。
多年草だから、何年もここでそうしてきたはず。
そんなことを考えていると、自分一人で生活しているこのエリアがなんとも美しい世界に見えてきた。
目を向ければ、外側にあったものたちも、わたしの方を向いてくれる。
ずっと真横にあったのにみることのなかった世界に気づくことができる。
一人で生きていくことをどうと思っているつもりもないけど、ややもすると悲観しがちなわたし。
一人上等じゃないか。
一人で歩き回ったってわたしはまだディープに自分のこの世界を開いていける。
明日は今日より、半歩だけ前に進もう!
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